総ラウンド数107。Grand Finals プレーオフ CS:GO部門、Absolute vs TRP^の試合をレポート。『JCG BATTLE REPORT』 第28回
2016/02/23 18:21

1週間のJCG大会が1ページで分かる『JCG BATTLE REPORT』、毎週火曜日に更新中。
第28回は前回に引き続きJCG Premier Grand FinalsのCS:GO部門プレーオフの後半、Absolute と Team Rapture Play の試合を振り返る。
先週開催した大会は以下の通りだ。リンク先から各大会の結果を確認することができる。
JCG Open
日付 | 大会名 |
2月16日(火) | JCG LoL Open 2016 #04 |
2月19日(土) | JCG CS:GO Open 2016 #03 |
2月20日(土) | JCG eLBA #01 BF4 5on5 ドミネーション (JCG Master #01予選) |
2月21日(日) | JCG BF4PS4 Open #02 |
JCG Master
日付 | 大会名 |
2月20日(土) | JCG LoVA Master 2016 #03 |
JCG Premier
日付 | 大会名 |
2月20日(土) | JCG CS:GO Premier Grand Finals 2016 プレーオフ Day2 |
2月21日(日) | JCG HS Premier Grand Finals 2016 Playoff |
Others
日付 | 大会名 |
2月14日(日) | GeForce Challenge: Rainbow Six Siege 決勝トーナメント |
JCG CS:GO Premier Grand Finals 2016 プレーオフ Day1

2月20日(土)に、JCG Premier Grand Finals 2016 のCS:GO部門プレーオフ後半日程を開催した。対戦表は下記のとおりだ。
- 第4試合 [Ab]Absolute vs 鵺
- 第5試合 [Ab]Absolute vs [TRP^] Team Rapture Play
- 第6試合 [TRP^] Team Rapture Play vs [DTN] DeToNator
第4試合は0-2でAbの勝利。この時点で残念ながら鵺のプレーオフ敗退が確定となった。続く第5試合について本稿で取り上げる。第6試合は次回もしくは番外編で掲載予定だ。
第5試合 [Ab]Absolute vs [TRP^] Team Rapture Play
先のJCG Previewで紹介した通り、AbはTRP^に唯一勝利経験があるチームとして、この対戦でも善戦が期待されていた。果たして試合の行方はどうなったのか。ハイライトで追ってみよう。
第1マップ: de_cache
第1マップはAbの選択したde_cacheで行う。前半はAbがテロリスト(T)側で先攻、TRP^がカウンターテロリスト(CT)側で後攻となった。
出だしはAbが順調にラウンドを5連取。遅れながらTRP^も徐々に反撃を開始し第12ラウンドでは6-6に同点に追いついた。いくつかのラウンドでは完封を果たすなど第10ラウンド以降は完全にTRP^がAbの攻め方を掴んで彼らのリズムとなっていた。
最終的に前半はTRP^優勢の9-6で終えた。
後半では攻守を入れ替えてTRP^がT側となる。はじめの数ラウンドこそ落としたものの、そこからTRP^の猛攻が始まり、あっという間に14-9というスコアでマップ獲得に迫った。
第24ラウンド、Abはほとんど装備がハンドガンという圧倒的に不利な場面であるにも関わらず、巧みな連携でラウンドを獲得。ここが転機となりAbは驚異的な粘り腰を見せて、第28ラウンドで遂に同点に追いついた。しかし、第29ラウンドでTRP^がマッチポイントとなってしまう。
続く第30ラウンドは戦況が二転三転する混沌としたラウンドとなった。
JCG CS:GO Premier Grand Finals 2016 Playoffs Ab vs TRP^ 第1マップ 第30ラウンド
スコア的には追い詰められた状況でありながら、[Ab]Laz選手が果敢にAWPで攻める動きを見せ、まずは先制。紆余曲折あって2on2の状況でTRP^が爆弾を設置した。2on2で近接戦闘・・・のはずがどういうわけか炊かれすぎた煙幕を皆で囲んでダンスを踊るという珍プレーが見られた。その後、[TRP^]Npoint選手と[Ab]neth選手の1on1となった。上手く設置場所から交代するNpoint選手に対してneth選手が追い縋って辛くも銃撃戦に勝利。爆弾解除をほぼ時間ピッタリで成し遂げて勝負は延長戦へともつれ込んだ。
延長1回は第5ラウンドでAbがマッチポイントとなるも、第6ラウンドでTRP^ Elvis選手とAFERAX選手がお手本のような鮮やかなAimを披露して難なく凌いで延長2回に突入した。特にElvis選手の3人抜きシーンは必見だ。
JCG CS:GO Premier Grand Finals 2016 Playoffs Ab vs TRP^ 第1マップ 第36ラウンド
延長2回では4ラウンド目にしてTRP^がマッチポイントへ。第5ラウンドで早くも2on4の形でAbピンチとなるが、ORE選手とLaz選手の奮闘により耐えぬく。第6ラウンドでは最後、お互いに一撃必殺のライフだけを残して[Ab]Reita選手と[TRP^]Npoint選手が1on1となる。この戦いを見事Reita選手が制し、更に延長戦は続く。
延長3回第1ラウンドではReita選手が超絶プレーを披露した。なんだこれは・・・。
JCG CS:GO Premier Grand Finals 2016 Playoffs Ab vs TRP^ 第1マップ 第43ラウンド
その後Abが第5ラウンドでマッチポイント。続く第6ラウンドを制して、Ab勝利で合計48ラウンドに及ぶ第1マップに終止符を打った。
第2マップ: de_dust2
第2マップはTRP^選択のde_dust2、先攻はAbだ。T側有利のマップで前半はTRP^が5ラウンド、Abが10ラウンドとなり、Abとしては少し苦しい状況だ。
後半に入ってTRP^は1ラウンドも許さないという勢いで猛追。9-10まで追い上げるが、若干もたつきながら第24ラウンドで同点となった。Abはここから6ラウンドを凌がなければならない。
一進一退の攻防を経て、TRP^が第29ラウンドにして漸くマッチポイント。しかし、第30ラウンドをAbが獲得してまたしても延長戦へ突入。
延長戦ではTRP^が先攻で3連取。早々にマッチポイントとなり第4ラウンドも取得して第2マップを獲得した。派手なシーンがなかったので文字だけで心苦しいところだがこんな感じだ。
第3マップ: de_cobblestone
第3マップはランダムで選出されたde_cobblestoneで、TRP^が先攻だ。延長に次ぐ延長でここまで82ラウンドにも及ぶ長期戦を戦ってきた。このままいくとおそらく100ラウンド超えの長丁場となるが果たしてどうなるか。
前半は一進一退という形で進行し、8-7のAbリードで終えた。後半で鍵となったのは冒頭第16ラウンドでの[Ab]vanillax選手の動きだ。
JCG CS:GO Premier Grand Finals 2016 Playoffs Ab vs TRP^ 第3マップ 第16ラウンド
このラウンドでAbは2on4の劣勢に追い込まれるが、vanillax選手が2連続のヘッドショットで一気に互角の状況へと持ち込んだ。更に一人を仕留めてラウンドを獲得。このプレーが後半の流れを引き込んだ。
この後はLaz選手の4人抜きなど、完全にAbの時間という形になり、TRP^の健闘もむなしく16-9でAbの勝利となった。これにより、第1マップ、第3マップ勝利でAbsoluteが第5試合の勝者となる。総ラウンド数は実に107ラウンド。JCG Premier史上最大のロングマッチと言えるだろう。
編集後記
今回ご紹介しました大会の配信録画はJCGのYoutubeチャンネル、『JCG tube』にて順次公開しております。そちらも合わせてお楽しみください。
次回、JCG BATTLE REPORT 第29回は、3月1日(火)に公開を予定しています。