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ドイツで施行される「ドーピング対策に関する新法案」とeスポーツの未来

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2015/11/17 16:37

ドイツで施行される「ドーピング対策に関する新法案」とeスポーツの未来

eスポーツに関するコラム記事を掲載しているeSports Observer は、「ドイツで施行される見通しの『ドーピング対策に関する新法案』と、eスポーツの未来について」という題目で、eスポーツを「本物のスポーツ」たらしめる方策について記事を掲載している。以下では、その原文を翻訳したものを紹介しよう。

The new German anti-doping sporting law—and what it means for the future of esports - eSports Observer 2015/11/16 by THIEMO BRÄUTIGAM

先日、ドイツの上院議会でスポーツマンの不正行為対策に関する法案が可決された。これにより同国ではスポーツに関する新たな不正行為への対策として、ドーピング行為に対して罰則を与える法案が、早ければ2016年より施行される見通しだ。この法案が施行されると、同国では違法薬物に手を出したアスリートは3年以上の懲役が課されることとなる。そして、その薬物を提供した者には10年以上の懲役が課される。eスポーツももちろんこのアスリートの範囲に含まれるため、同国ではこれまで以上に公正なeスポーツシーンが築かれるだろう。

今夏ESWCの舞台裏で行われた“Semphis-incident”のインタビューにて、プロチーム Cloud9 のKory "Semphis" Friesen 選手は、「ESLに参加するようなトッププロの一部が、パフォーマンスを向上させるためにアンフェタミンを含む薬物『アデラル』を常用して試合に臨んでいる」ことを示唆している。
薬物の使用は、ESLが定める厳しい規定には当然反している。先日開催された ESL One Cologne のような大規模なオフライン大会では、ドーピング検査が行われその公平性が証明されたが、オンライン大会や小規模な大会などでは対策が難しいことも事実だ。

(中略)

このような状況を踏まえて、ドイツの新たなドーピング対策法案はeスポーツという産業にとって大きな影響を与えるだろう。大多数のeスポーツ・アスリートやそのファンにとって、 eスポーツがより公正で「リアルなスポーツ」として認められることは喜ばしいことであるに違いない。

近年ヨーロッパでは、eスポーツは産業として広く普及したが、現状政府としてeスポーツをスポーツとして扱い推進しているのはフランス政府のみだ。ドイツやスウェーデンをはじめとしたヨーロッパ諸国はこれから追随していくこととなるだろう。そうなれば、eスポーツシーンはこれまで以上にクリーンで面白くなる。恐らくその道筋は以下の様に辿り、すべての不正なドーピング行為が駆逐されるだろう。

  1. ESL以外の大会でもドーピングに関する厳格な規定が設けられる。
  2. 世界中全てのプロリーグでドーピング検査が実施される。
  3. ドーピングしたプレイヤー、薬物の提供者が検挙される。
  4. プレイヤーと提供者はそれぞれ審判を受け、数年間禁固される。

私達はeスポーツが「本物のスポーツ」らしくあることを本当に望んでいるだろうか?そうであるならば、eスポーツが「本物のスポーツ」として成熟しきるために長い道のりを歩むべきだと私は考えている。
私は競技としてのゲームシーンで選手が牢屋送りになるような場面は見たくない。そのため、eスポーツを単なる産業として拡大していくことよりも、速やかに解決しなければならない問題を、一旦足を止めて解決すべきだ。スポーツとしての公正さを確立することこそ、eスポーツが「本物のスポーツ」として成熟するための第一歩なのではないだろうか。


以上、情報元より。一部省略

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ドーピングはよくないな!(PortalスタッフK)http://www.j-cg.com/news/1264

Posted by JCG on 2015年11月16日

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